迷惑なんて思ってないよ
結華ちゃんのいない所で自分で作った楽しい時間なんだもんな。
結華ちゃんに向けている笑顔と同じ顔だ。感情が動く時、晴人くんはいつも本気なんだろう。
物語りの中では晴人くんのような立場の子って結華ちゃんの立場の子にも作り笑顔をする事が多いから、安心したんだ。晴人くんは作り笑顔が出来るほど器用じゃない。結華ちゃんの晴人くんを思った努力が重荷になっていなくて良かったって。

「明日!?」

「明日で済めば良い方ですよ!」

「うーん、明日までは腹減るしなぁ」

強制するつもりはなかったからちゃんと観覧車から降りたけれど、結華ちゃんと凛太郎が駆け寄ってきた。
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