迷惑なんて思ってないよ
居間にいる皆に落ち着いて寝ている事を伝えると津田さんたちは肩を撫で下ろして安心してくれていた。でも、意外だったのは慶太郎くんの反応だった。慶太郎くんは険しい表情でため息を吐くと機嫌が悪そうに空中を睨み付けていた。

「大丈夫?」

「俺が聞きたいんだけど?」

「えー・・・っとぉ・・・?」

何の話なのかさっぱり分からなかった。電話で何か誤解されるような話をしてしまったのかな。それとも怒らせるような事をしてしまったとか。裸足で上がられるのが嫌だったとか。でも、靴下は履いてるし。靴下が薄すぎたとか。私服が変だったとか。
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