迷惑なんて思ってないよ
凛太郎くんが起きたと呼びに来てくれた晴人にも首を横に振る事しか出来なかった。晴人に直接聞いて否定してくれたとしても、慶太郎くんが信じてくれるかどうか不安だったから。
慶太郎くんとの会話を隠している事が伝わって、私の手を握ってくる晴人の手を握り返していた。昔から晴人は不安になると私の手を握ってくる癖があるけれど、昔からの癖が今も抜けていなくて怪しまれているのかな。
「姉ちゃん・・・?」
「大丈夫。何でも無いよ」
「本当?」
「本当」
俯いて動揺を隠せていない私を上目遣いで覗き込んでくる晴人に本当の事を知らせるべきか迷ってしまった。
慶太郎くんとの会話を隠している事が伝わって、私の手を握ってくる晴人の手を握り返していた。昔から晴人は不安になると私の手を握ってくる癖があるけれど、昔からの癖が今も抜けていなくて怪しまれているのかな。
「姉ちゃん・・・?」
「大丈夫。何でも無いよ」
「本当?」
「本当」
俯いて動揺を隠せていない私を上目遣いで覗き込んでくる晴人に本当の事を知らせるべきか迷ってしまった。