迷惑なんて思ってないよ
どこで泣いているんだ。どこかで泣けているのか。

「柏崎さんは良いのか?それで本当に幸せなのか?」

「私は・・・、凛太郎くんのように心が綺麗じゃないから」

「そんな事ない!俺だって皆の事をうざいって思う!一人になりたいって!一人にさせてくれって突き放した事もある!柏崎さんだけが汚れている訳じゃないんだよ・・・?」

何をどう言っても、柏崎さんは同じ笑顔しか見せてくれなかった。俺がどれだけ否定しても、遠巻きにそれを否定した。
もっと心の奥深くに俺との分厚い壁があるんだって言うのは何となく分かったけれど、それがどこまで深いのか検討も付かなかった。
< 17 / 260 >

この作品をシェア

pagetop