迷惑なんて思ってないよ
真面目だと思われてたんだ。これも父が教師だからなのかな。だとしたら凄い偏見。さすがに赤点や留年は回避したくて授業に出ているけど、勉強なんて嫌いな方だし。

「なんか意外。誤解してたよ」

「ううん。仕方無いよ」

「仕方無くない!お詫びに相談に乗るよ。悩みって誰かに話すだけでもすっきりするって言うじゃん?」

ヒナちゃんの提案をありがたく受け取る事にした。悩んでいても友達は出来ないし、空気読めないくせに暗いなんて思われたくないし。それに、声に出したら上手く行くって事もあるって聞く。話すだけなら罰は当たらないって思ったんだ。
< 213 / 260 >

この作品をシェア

pagetop