迷惑なんて思ってないよ
虐めを知っていた訳じゃなかった。ただ、同級生に馴染めていないと察してくれていた。

「じゃあ遊びに行く日は私が友達になるよ。本当の友達はゆっくり見つけな」

「えっ!?でも!何で!」

「友達作りを勝手な都合で急かされるなんて嫌じゃん?」

「ありがとう・・・っ!」

私はヒナちゃんを抱き締めていた。私の気持ちを分かってくれる人なんていないと思っていたから。結華お姉ちゃんやハルくん以外に、況してや同級生と意気投合するなんて。
私、夢でも見ているのかな。夢でも良いか。嬉しい事には変わらないし。
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