迷惑なんて思ってないよ
結華お姉ちゃんが嫌いとか嫌って訳じゃない。寧ろ、結華お姉ちゃんの事は大好き。でも、ハルくんに女の子だと思われないのは嫌。初恋は終わったと思っていたけど、終わってなかったんだもん。久し振りに会って、また好きになっちゃったんだもん。

「好きなんだ?その・・・、ハルくん?って人の事」

「へっ!?・・・いやっ。好きっ、て言うか・・・。恋っ、て、訳じゃ・・・」

「私、恋なんて一言も言ってないよ?」

「あっ!」

待ち合わせ場所に行く前に服選びに付き合ってくれていたヒナちゃんは引っ掛かったと言いたげにニヤリと笑ってくれた。
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