迷惑なんて思ってないよ
ヒナちゃんと女の人の間で喧嘩が生まれそうだった。ヒナちゃん、怒らなくて良いんだよ。ヒナちゃんの考え方を借りるなら、私が勝手に惚れて勝手に失恋しただけなんだから。怒る価値もないんだよ。

「はぁ?年上だって言うなら常識見せてよ。私たち、彼の友達なんだけどおばさんは何?恋人なんて冗談止してよ?」

「はーい、喧嘩はそこまでー。小さな子供もいるんだから、別の所でやったらー?後、遊園地でナンパは趣味悪いよー?」

悔しそうに顔を歪めて離れていく女の人。どうやら、恋人や恋をしている人だと思ったのは私の早とちりだったらしい。追い払ってくれた男の人にも謝らないと。巻き込んでしまった事を謝って助けてくれた事に感謝しないと。
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