迷惑なんて思ってないよ

「あの・・・、では一つだけ宜しいですか・・・？」

「良いよ。俺に出来る事なら何でも」

「宿泊の部屋を変えて頂けるよう、一緒に頼みに行ってほしいのですが・・・。あっ、ちゃんとタダでとは言いません！凛太郎くんのお願いも一つ叶えさせてください」

我が儘の度が過ぎているとでも思ったのかな。気にしなくて良いのに。でもまぁ、俺の叶えたい願いも一つ叶うわけだしまぁ良いか。
彼女が言うには、同室の子が遅くまで騒いで眠れないらしい。確かに二泊三日の修学旅行で眠れないのはきつい話だよな。彼女が俺に頼むくらいだ。その事で相当困っているんだろう。