迷惑なんて思ってないよ
二日目の今日はこのまま宿泊施設に戻って川の近くで焼き肉だ。俺みたいに水が怖いのなら休まらないだろうし、善は急げ。俺は彼女の手を握って担任教師の所まで走った。
そう言えば、最近何かにつけて手を引くようになったけれど恋人って訳じゃないんだもんな。友達というにはまだお互いに遠慮している所があるし、俺たちってどういう関係なんだ。

「ねっ?お願い」

「でもねぇ・・・。柏崎さんだけ特別扱いするのもねぇ・・・」

「そう言わずにさ。どこもダメなら俺の部屋で構わないから」

その逆だろう。本当はそう言いたかった。知っていたんだ。最近、彼女への風当たりが強くなっているって。
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