迷惑なんて思ってないよ
そんな凛太郎くんだからこそ、好きな人と幸せになってほしい。でも、私がいればあの子みたいに勘違いする人もいるわけで。その中に凛太郎くんの好きな人もいるかもしれない。そうなったら私はどうやって謝罪すれば良いのか。

「あっ・・・、大丈夫・・・?」

「えっ!?痛っ!」

「ごめっ!あのっ、大丈夫!?」

そう言えばお昼御飯も食べていなかったんだと思い出し、出る物が無いのだと諦めて布団に戻ろうとした時だった。洗面所から出ると部屋の出入りには焼いた肉や野菜、白いご飯を持った凛太郎くんが申し訳なさそうな表情で立っていた。
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