迷惑なんて思ってないよ
そう言えば、あの子とはどうなったんだろう。告白を断っていたみたいだけど、あの美人でさえ興味がないのならいったい誰に興味があると言うのだろう。

「一緒に食べよっか」

「うん。ありがとう」

「こぶ出来てない?大丈夫?」

「あ、うん。たぶん平気」

笑っている凛太郎くんに吊られて私の顔にも笑みが溢れて。本当に不思議な人。笑うだけで周りを笑顔に出来るなんて。これも奇跡と呼ばれた容姿の力なのかしら。それとも凛太郎くんの心の綺麗さ?
少なくとも、私には出来ない事。そして、一番あったら良いのにと羨ましく思える能力。
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