迷惑なんて思ってないよ
「あの時校門まで迎えに来てくれたのは私の弟です。後、文化祭の時に変装を手伝ってくれたのは生前の父の友達です」

「何だ・・・、そうだったのか・・・!俺もさっきの子の告白は断ったし、見たかったのは柏崎さんとだから気にしないで」

晴人や津田さんたちの事を話はしたけれど、凛太郎くんはきっとそういう意味で言ったんじゃない。嬉しそうに見えたのは私の見間違いで、私と見たかったというのは友達として。
友達と呼んで良いのか分からないけど、恋愛感情とは無縁の所でという事だけは分かってる。分かっているんだから傷付かないでよ。最初から手の届かない存在だったの、分かっているじゃない。だからそんなにちくちくと私の心を刺さないで。
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