迷惑なんて思ってないよ
担任教師が入って来た後ろから凛太郎くんに似た男の子が入っていってきた。あんなに格好良い人がこの世の中に二人もいるなんてと思ったけれど問題はそこじゃない。
「あーっ!みーっけっ!君だよね!凛の恋人って!」
「あの・・・、えーっと・・・?」
「俺、北条 慶太郎(ほうじょう けいたろう)!凛太郎の双子の弟っ!」
顔が近かった。教師の隣にいたはずなのに、目が合うなり走ってきて両肩を掴まれていた。凛太郎くんに手を握られて振り払おうとした事がなかったし晴人に抱き締められた所で振り払おうとしても無駄だと分かっているから振り払った事がなかった。だから分からなかったけれど、男の子の力ってこんなに強かったんだ。
「あーっ!みーっけっ!君だよね!凛の恋人って!」
「あの・・・、えーっと・・・?」
「俺、北条 慶太郎(ほうじょう けいたろう)!凛太郎の双子の弟っ!」
顔が近かった。教師の隣にいたはずなのに、目が合うなり走ってきて両肩を掴まれていた。凛太郎くんに手を握られて振り払おうとした事がなかったし晴人に抱き締められた所で振り払おうとしても無駄だと分かっているから振り払った事がなかった。だから分からなかったけれど、男の子の力ってこんなに強かったんだ。