ある日、学校に監禁されました。
「千穂たちが図書室から出てる間にアプリの話になって、つい……」


「そっか……」


きっと、臼山先生が調べていたからそこから話が広がって行ったのだろう。


それなら、敦美のせいじゃなかった。


「写真、撮ってくれないか?」


弘成がそう言い、あたしへ向けて頭を下げて来た。


「ちょっと、やめてよ……」


もうユーキへの返事はしない方がいい。


それなのに、頭を下げられるとどうすればいいのかわからなくなる。


「国だってまだ動き始めれてないんだ。これから先どうなるか……」


そう言った弘成の視線を先には、横になっている知枝の姿があった。


知枝はひどく疲れているようで、今日はほとんど会話をしていなかった。
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