ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆

あたしが想像していた通り、爆発は調理室からだったようだ。


ドアからは黒煙が上がっていて、先生たちが消火器で消火活動を行っている。


割れた窓から中を覗いてみると床が黒く焦げ、まだ火がちらついているのがわかった。


調理室の中には3人の男子生徒たちが倒れ込んでいて、制服はボロボロに破れ、髪の毛もちりぢりになっている。


そして、3人とも同様に動かなかった。


「どうしてこんなことに……」


思わぬ惨状を見て、あたしは口に手を当てた。


男子生徒たちが燃やしていた教科書は、まだ床に散乱して残っている。


一体火の中になにを入れたのだろうか。


今になっては、誰にもわからないことだった。


「俺たちがあの時の止めていれば……」


新人が苦し気にそう呟いたのだった。
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