ある日、学校に監禁されました。
あたしは声を弾ませてそう答えた。
地上からがダメなら、地下からということのようだ。
地下なら風にあたる心配もなく、あたしたちを助けることができる。
「そっか。でも、それなら随分時間がかかりそうだね……」
恵里菜は沈んだ声でそう言った。
「まぁね……」
土を掘りながら町を進むのだから、全員救出まで何か月もかかるだろう。
もしかしたら、年単位の救出劇になるかもしれない。
「防護服が役に立つのかどうかもわからないよね」
恵里菜は疲れているせいかやけにマイナス思考だ。
「大丈夫だよ。相手は風なんだから、人間が負けるわけないじゃん」
あたしはネットニュースを閉じ、恵里菜を励ますようにそう言った。
人間の首が飛んでしまうほどの威力があるのだから、防護服も切り裂いてしまうかもしれない。
でも、それは口には出さなかった。
地上からがダメなら、地下からということのようだ。
地下なら風にあたる心配もなく、あたしたちを助けることができる。
「そっか。でも、それなら随分時間がかかりそうだね……」
恵里菜は沈んだ声でそう言った。
「まぁね……」
土を掘りながら町を進むのだから、全員救出まで何か月もかかるだろう。
もしかしたら、年単位の救出劇になるかもしれない。
「防護服が役に立つのかどうかもわからないよね」
恵里菜は疲れているせいかやけにマイナス思考だ。
「大丈夫だよ。相手は風なんだから、人間が負けるわけないじゃん」
あたしはネットニュースを閉じ、恵里菜を励ますようにそう言った。
人間の首が飛んでしまうほどの威力があるのだから、防護服も切り裂いてしまうかもしれない。
でも、それは口には出さなかった。