ある日、学校に監禁されました。
「それなら、あたしの足の写真を撮ってみる?」


恵里菜の提案にあたしは目を丸くしてしまった。


「なに言ってるの? 今、もう信じられないって言ったばかりなのに」


「そうだけど、万が一って可能性は捨てられないでしょ?」


恵里菜の表情は真剣だ。


「悪いけど、俺たちも恵里菜の意見に賛成だ」


そう言ったのは他のクラスの男子生徒だった。


「みんな……」


「だけど、小針さん1人で負担をかける気はない。俺たちができることがあれば手伝いたいと思ってるんだ」


その言葉にあたしは恵里菜と目を見交わせた。


みんなそれぞれに考えていることがあるみたいだ。


「……わかった。足の写真は自分で撮ってユーキへ送る。みんなは、アプリについてもう少し調べてみてほしい」


さすがに恵里菜の足を撮影する気にはなれなくて、あたしはそう言ったのだった。
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