ある日、学校に監禁されました。
「なにか箱分ですか?」


一連のやりとりを聞いていた新人が欠伸をかみ殺しながら近づいて来た。


「あぁ。食料を運んでやりたいんだ」


「いいですよ。朝の運動がてら手伝います」


新人はそう言うと、ペットボトルの水が入った袋を簡単に持ち上げた。


いつの間にこんなに力がついたのだろうと思い、驚いてしまう。


「千穂たちは先に食べてろよ」


「うん。ありがとう新人」


あたしはそう言い、臼山先生と新人を見送ったのだった。
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