ある日、学校に監禁されました。
「まさか、被害者のアキホちゃんって子のことを疑ってるの?」


そう聞く自分の声が微かに震えていた。


「可能性はあると思う。男子たちは全員死んでいたし、速水さん本人は見当たらない。嫌な予感がするだろ?」


あたしは新人の言葉に頷いた。


早くアキホちゃんを見つけ出さないと、大変なことになる気がする。


「俺と臼山先生はもう1度校内を探そうと思ってるんだ」


「それならあたしも手伝う!」


なにが起こったのか知ってしまったので、なにもせずに待っているワケにはいかなかった。


こうして、あたしたち3人はアキホちゃんを探すため、図書室を出たのだった。
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