ある日、学校に監禁されました。
「そっか、見つかったんだ……?」


安堵すると同時に、新人の暗い表情を見て疑問が浮かんだ。


アキホちゃんが見つかったのなら、新人だて喜ぶはずなのに……。


「どうかしたの?」


「……首を吊ってた」


新人が、とても小さな声でそう言った。


「え……?」


一瞬にして全身が冷たくなっていく。


首を吊ってた……?


新人、今そう言った?


「ごめん、よく聞こえなかった」


そう言いながらも、自分の心臓は早鐘を打ち始める。


聞かない方がいいともう1人の自分が警告を鳴らしている。


「保健室で、自殺してた」


新人は今度はハッキリとそう言った。
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