ある日、学校に監禁されました。
ユーキのことは信用できるかどうかわからない。


それなのに、今はユーキとのつながりだけが希望の光になりつつあった。


「おい、昌良からの電話だ!」


新人が勢いよく立ち上がり、そう言った。


あたしと敦美は弾かれたように立ち上がり、新人へと駆け寄った。


「昌良、どうした!?」


スマホの画面を見ると、そこは薄暗い空間だった。


昨日までの民家とは違うようで、期待が胸に膨らんで行く。


昌良は少しずつ移動して隣町へ移動すると言っていたから、移動が成功したのかもしれない。


『みんな、学校内は大丈夫か?』


薄暗い空間から昌良の元気そうな声が聞こえてきて、不覚にも泣きそうになった。


外へ出て、なおかつ元気な状態でいる昌良はみんなの希望だ。


「大丈夫だ。そっちは?」


『こっちは、家の人たちと合流できた』

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