ある日、学校に監禁されました。
「今、あたしお腹減ってる」
倉庫内を半分ほど片付けたところであたしは誰とにもなく、そう言った。
「わかる! 最近全然食欲なかったのにね」
そう言って賛同してくれたのは知恵だった。
知枝はお腹を押さえて笑っている。
ただ空腹を感じたというだけなのに、嬉しさが込み上げて来る。
「よし、じゃあ少し休憩するか」
臼山先生の言葉を合図にして、あたしたちは図書室から移動させていた乾パンに手を伸ばした。
「なんか、乾パンが美味しく感じるね」
硬くて一定の味しかしないと思っていたけれど、お腹が空いている今はご馳走だった。
「労働したからじゃない?」
「そうかも」
そう言って笑いあう。
ほんの少しの時間だけれど、死の恐怖から抜け出せれた気がして、嬉しかったのだった。
倉庫内を半分ほど片付けたところであたしは誰とにもなく、そう言った。
「わかる! 最近全然食欲なかったのにね」
そう言って賛同してくれたのは知恵だった。
知枝はお腹を押さえて笑っている。
ただ空腹を感じたというだけなのに、嬉しさが込み上げて来る。
「よし、じゃあ少し休憩するか」
臼山先生の言葉を合図にして、あたしたちは図書室から移動させていた乾パンに手を伸ばした。
「なんか、乾パンが美味しく感じるね」
硬くて一定の味しかしないと思っていたけれど、お腹が空いている今はご馳走だった。
「労働したからじゃない?」
「そうかも」
そう言って笑いあう。
ほんの少しの時間だけれど、死の恐怖から抜け出せれた気がして、嬉しかったのだった。