ある日、学校に監禁されました。
「どうせここで全員死ぬんだ! だから俺が殺してやったんだろうが!」


新人に抱きしめられているのでその光景は見えないが、男子生徒が暴れている様子は伝わって来た。


複数の生徒たちが階段を駆け上がって行く足音。


みんな、逃げてしまったのかもしれない。


「もう大丈夫だから」


ようやく新人の腕から解放されたあたしが見た光景は、半分ほどに減ってしまった生徒たちだった。


暴れていた生徒の姿もない。


「みんな……出て行っちゃったの?」


そう聞くと、新人は頷いた。


被害に遭った男子生徒の体には毛布が掛けられている。


「死んだの……?」


その問いかけに、新人は無言で頷いた。


なんでこんなことに……!


昼間はみんなで力を合わせることができたのに……。
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