ある日、学校に監禁されました。
悔しさに涙が込み上げて来る。


被害に遭った男子生徒はずっと口を塞がれていたのだろう。


微かなうめき声を上げることしかできなくて、助けることができなかった。


こんなに沢山の生徒たちが一緒にいたのに……!


防ぐことができたはずの被害に、胸が苦しくなった。


「明日、地下室から出してやろう」


臼山先生が、静かな声でそう言ったのだった。
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