ある日、学校に監禁されました。
換気口
それから先は眠れないまま、朝が来ていた。
ここに隔離されて4日目の朝だ。
「シャワーを浴びたい……」
知枝が元気のない声でそう言った。
学校には部活用のシャワー室があるが、それは体育館横に設置されている。
学校内でシャワーを浴びることはできなかった。
「トイレの石鹸とかで我慢しないと」
弘成が知恵を慰めるようにそう言った。
水は出るからある程度の清潔を保つことは可能だった。
でも、やはり体はしっかりと洗いたい。
「我儘言わないでよね」
敦美がポツリと呟くように、だけどしっかりと聞こえる声でそう言った。
「でも、敦美だって体洗いたいでしょ?」
「別に? 生きてるだけで十分じゃないの?」
敦美の言葉はどこかトゲがあり、嫌な空気が流れて行く。
ここに隔離されて4日目の朝だ。
「シャワーを浴びたい……」
知枝が元気のない声でそう言った。
学校には部活用のシャワー室があるが、それは体育館横に設置されている。
学校内でシャワーを浴びることはできなかった。
「トイレの石鹸とかで我慢しないと」
弘成が知恵を慰めるようにそう言った。
水は出るからある程度の清潔を保つことは可能だった。
でも、やはり体はしっかりと洗いたい。
「我儘言わないでよね」
敦美がポツリと呟くように、だけどしっかりと聞こえる声でそう言った。
「でも、敦美だって体洗いたいでしょ?」
「別に? 生きてるだけで十分じゃないの?」
敦美の言葉はどこかトゲがあり、嫌な空気が流れて行く。