ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆

地下倉庫へ戻ると、敦美と知枝の2人は朝食を取っていた。


どうにか仲直りしたみたいだ。


「トイレに行ってたのか?」


新人にそう言われて、あたしは曖昧に頷いた。


真っ直ぐ新人の目を見ることができなくて、視線をそらせてしまう。


「これ、千穂の分」


そう言ってあたしに水と乾パンを差し出してくれた。


「ありがとう……」


それを受け取り、マットの上に腰を下ろした。


「死体を移動したの?」


毛布が掛けられていた死体が見当たらなくて、あたしは新人へそう訊ねた。


「あぁ。さっき、臼山先生と2人で」


そう言い息を吐きだす新人。


「そっか……」


彼が眠っていたマットは血に染まっていたため、それも一緒に外へ出したようだ。
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