ある日、学校に監禁されました。
あたしはスマホへ向けてそう声をかけた。


しかし、言葉は届かない。


「ダメだ。正気を失ってる」


新人が左右に首をふってそう言った。


その時だった。


画面の向こうからザクッという低い音が聞こえてきて、あたしは目を見開いた。


間髪入れず画面上に血が飛び散ってくる。


「嘘……っ!」


敦美が息を飲み、目を見開いた。


「昌良!? 昌良返事しろよ!!」


新人が必死に声をかける。


しかし、昌良からの反応はない。


その代わり、真っ赤な手が昌良のスマホ画面に映りこんだ、


その手は昌良のスマホを手に取り……返り血を浴びた自分の顔を映し出したのだった……。
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