ある日、学校に監禁されました。
新人とあたしはほぼ同時に立ち上がり、入口横にあるスイッチに手を伸ばしていた。


しかし、いくらスイッチを入れて見ても電気はつかない。


「嘘でしょ、停電!?」


敦美が悲鳴のような声でそう言った。


この状態で停電は危険だ。


明かりがつかないのは我慢できるとしても、空調が効かなくなると学校内にいられなくなってしまう。


「エアコンも動かないな……」


電源を入れたり切ったりしてみても、エアコンはうんともすんとも言わない。


「他の教室がどうなってるか見て見よう」


「そうだね。ここが停電してても、他の場所は大丈夫かもしれないしね」


あたしは早口にそう言い、新人と一緒に食堂を出たのだった。
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