ある日、学校に監禁されました。
「あっ!」


敦美がそう叫んだ時、体操着姿の生徒たちが次々に倒れ込んで行った。


倒れる瞬間、切断された胴体と足がバラバラになって崩れ落ちるのを見た。


腕と脚が切断され、だるま状態になる生徒もいる。


途端に強烈な吐き気を感じてトイレへと駆け込んだ。


胃の中はほとんど空だったけれど、全部吐きだした。


水で口をゆすぎ、顔も洗った。


だけど悪夢は終わらない。


鼻の奥にこびりついた血の匂いが、これは現実だとあたしに突き付けてきているようだった。


「風が……人を殺す……?」


鏡に映る自分の顔を見つめて、あたしはそう呟いたのだった。
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