ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆
保健室のドアを目張りしている時には、すでに中からなんの物音も聞こえなくなっていた。
足を切断された子がどうなったのか、考えるまでもない。
「千穂。もう1度ちゃんと調べてみよう」
食堂へ戻ってそう言ったのは新人だった。
新人の頬には涙のあとが残っていて、もしかしてあたしが泣かせてしまったのだろうかと感じた。
「調べるってなにを?」
「人間だけを殺す風についてだ」
そう言って新人はスマホを取り出した。
昌良とビデオ通話をしていたため、かなり電池を消耗してしまっている。
でも、スマホは何台でもある。
今どき持っていない生徒の方が少ないのだから、心配する必要はなかった。
「どう考えても人工的に作られてるよな? そういう噂、聞いたことがあるんだ」
新人はスマホの検索画面を表示させながら言う。
保健室のドアを目張りしている時には、すでに中からなんの物音も聞こえなくなっていた。
足を切断された子がどうなったのか、考えるまでもない。
「千穂。もう1度ちゃんと調べてみよう」
食堂へ戻ってそう言ったのは新人だった。
新人の頬には涙のあとが残っていて、もしかしてあたしが泣かせてしまったのだろうかと感じた。
「調べるってなにを?」
「人間だけを殺す風についてだ」
そう言って新人はスマホを取り出した。
昌良とビデオ通話をしていたため、かなり電池を消耗してしまっている。
でも、スマホは何台でもある。
今どき持っていない生徒の方が少ないのだから、心配する必要はなかった。
「どう考えても人工的に作られてるよな? そういう噂、聞いたことがあるんだ」
新人はスマホの検索画面を表示させながら言う。