ある日、学校に監禁されました。
「なにこれ……」


ただの噂を集めたサイトではなさそうだ。


現に、今この町で起こっている現象について書かれているのだから。


「この下の記事を見てくれ」


新人にそう言われて画面をスクロールしてみると、風の兵器を試験的に使用すると記入されているのだ。


「試験的に使用って、まさか今起こってることじゃないよね!?」


「その可能性は高いんだ」


新人はそう言うと、更に画面を下へ移動させた。


そこに書かれていたのは……《願い叶うチャット》のアプリだったのだ。


「なんで……? どうしてこれがこのサイトに出てくるの!?」


思わず叫んでいた。


嫌な汗が全身から一気に溢れ出して来る。


「落ち着け千穂。さっき調べててわかったことだけど……このアプリも、同じ国で作られたものだった」


新人の言葉に、あたしは茫然としてその場に立ち尽くしたのだった。
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