ある日、学校に監禁されました。
食べる
それから数日間、時折スマホニュースで町の住人が助けられたというものを確認した
助け出された人からの証言を元に、この町で起こっている現象の検証も始まっているらしい。
その一方で防護服を着ていても、ずっと外に出ていると体に傷ができることが判明した。
防護服が風に切り裂かれた写真が、何枚も投稿されている。
「風は、相手が防護服を着ていても人間だと判断すれば攻撃してくるんだな」
新人がスマホ画面を見つめてそう呟いた。
「それなら、なにかに隠れながら動くのはどう? 段ボールの中に入ったりとかさ」
「そんなの、すぐにバレるだろ」
あたしの考えはあっさり却下されてしまった。
「姿だけ騙しても、体温や脈拍で感知していたら意味がない」
元々核兵器をして作られた風なら、そのくらいのことはできそうだった。
「あれ? そういえば恵里菜は?」
ふと食堂内を見回してみると、恵里菜の姿がないことに気が付いた。
梅雨が明けてから元気がなく、ほとんど食堂から出ていなかったはずなのに……。
「そう言えば、トイレに行くって言って出ていてから戻ってこないね」
敦美が思い出したようにそう言った。
助け出された人からの証言を元に、この町で起こっている現象の検証も始まっているらしい。
その一方で防護服を着ていても、ずっと外に出ていると体に傷ができることが判明した。
防護服が風に切り裂かれた写真が、何枚も投稿されている。
「風は、相手が防護服を着ていても人間だと判断すれば攻撃してくるんだな」
新人がスマホ画面を見つめてそう呟いた。
「それなら、なにかに隠れながら動くのはどう? 段ボールの中に入ったりとかさ」
「そんなの、すぐにバレるだろ」
あたしの考えはあっさり却下されてしまった。
「姿だけ騙しても、体温や脈拍で感知していたら意味がない」
元々核兵器をして作られた風なら、そのくらいのことはできそうだった。
「あれ? そういえば恵里菜は?」
ふと食堂内を見回してみると、恵里菜の姿がないことに気が付いた。
梅雨が明けてから元気がなく、ほとんど食堂から出ていなかったはずなのに……。
「そう言えば、トイレに行くって言って出ていてから戻ってこないね」
敦美が思い出したようにそう言った。