ある日、学校に監禁されました。
「なにこれ!?」


あたしは自分の顔写真をネットに流したことなんてない。


「これ、ユーキってやつに送った写真じゃないか?」


新人にそう聞かれて、あたしは息を飲んだ。


画面に写っているあたしの写真は制服姿だし、その可能性は高かった。


「なんなのあいつ。なんでこんなことを……!」


忘れていた怒りが一気に込み上げて来る。


しかし、それすら体力を消耗させる要因になってしまう。


「ちゃんと記事を見ろよ」


新人にそう言われ、自分の気持ちを落ち着かせて画面を確認した。


《この子、○○町に閉じ込められている子です。


大至急助けてあげてください》


その文字の下には、ワンクリックで救出のための寄付金を集めることのできるURLが貼られているのだ。


「これ、あの男が考えたことなのか……?」


今までのユーキの態度を思い出すと信用はできない。


だけど、現に寄付金はどんどん集まってきているようだ。
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