ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆

「恵里菜はどこに行ったんだろう……」


3階の教室へ移動して、あたしはそう呟いた。


あれ以来、恵里菜の姿を見ていない。


「わからない……」


新人は力なくそう呟いた。


敦美も死んでしまい、いつの間にか知枝と弘成の姿も見えなくなっていた。


臼山先生もどこにいってしまったのかわからない。


みんな、生きているのかどうかも……。


「なぁ千穂」


新人があたしの手を握りしめてきた。


汗ばんだ手はぬるぬるとしていて気持ち悪い。


でも、その手を振り払うことはしなかった。


「なに?」


「俺、千穂のことが好きだ」
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