ある日、学校に監禁されました。
「きっと、天国で結婚してるよ」


新人があたしの頭を撫でてそう言った。


「そうだよね……」


呟く声が震えていた。


汗や涙なんて枯れてしまったと思っていたけれど、また涙が滲んできた。


「俺たちも……」


新人がなにか言いかけた時、あたしのスマホが震えた。


まだバッテリーが残っていたことに驚きながら画面を確認する。


《ユーキ》


その名前にあたしは息を飲んだ。


「どうした?」


「これ……あたし、ブロックしたのにどうして……」


ユーキからのメッセージは確かにブロックしたはずだ。


「なんて書かれてるんだ?」


《ユーキ:こちらは○○国。実験した町への影響や内部にいる人間を観察するため、複数のアプリ利用者と繋がっていた》
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