ある日、学校に監禁されました。
「やった、これで助かる……!」


そう言った瞬間だった、木々が揺らいだ。


風が吹いている。


一瞬にして嫌な予感が胸をせり上がって来た。


でも大丈夫。


だって救急隊員や警察官は車の中にいるんだもん。


風にあたる心配はないはず……。


そう思ったのに、救急車が突然学校の壁に激突して停車したのを見た。


その後に続いていたパトカーも逆側にある民家に突っ込み、大きな音を響かせた。


「キャア!?」


窓から見ていただけなのにその衝撃はすさまじく、思わず悲鳴をあげて後ずさりをしていた。


「なんだよ、どうしてなにもないところで事故なんか!?」
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