ある日、学校に監禁されました。
「なにこれ。この国って核兵器を開発してる国の名前だよね?」


「あぁ。気象実験をしている国で間違いないな」


あたしはゴクリと唾を飲み込んだ。


ユーキは国の人間だったってこと?


暑さと栄養不足のせいで頭が回らない。


《アプリを怪しいと感じて行動に移した人間は、君だけだった。君は我が国にとっても優秀な人材となる可能性を秘めている》


ユーキからのメッセージはまだ続いている。


《よって……。君を今から救出する》


え……?


あたしは最後の文字を何度も何度も読み返した。


「救出するって……」


ユーキがあたしを助けにくるということだろうか?


でも、そんなの信用できなかった。
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