ある日、学校に監禁されました。
散々人に写真を送らせていた人間が、助けにくるとは思えない。


「なんなんだよこいつ。俺たちのことをからかってんのかよ」


新人が苛立った口調でそう言った。


写真を要求してきたり、寄付金を募ったり、国の人間だと言って来たり……。


本当に、わけがわからなかった。


「でも……どうしてメッセージができたんだろう……?」


もしかして、本当に協力な力を持つ国の人間なのではないか?


それなら、メッセージのブロックを解除するくらい簡単そうだ。


「ただの偶然だろ。あまり本気で考えない方がいい」


そう言い、新人はあたしの体を抱きしめた。


2人の熱がジワリと溶け合っていく感覚があった。


どれだけ暑くても、新人の体温を感じることは不快にはならない。


「千穂。俺たちも、天国で結婚しよう?」


仕切り直すように新人が言う。


こんな時だけど、あたしは笑ってしまった。


とても、幸せな気持ちで包まれたから。


「もちろん」


あたしはそう返事をして、新人の小指に自分の小指を絡ませたのだった。
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