ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆

どこからか、窓が揺れるような音がした。


風が強いのかもしれない。


けれど、今のあたしたちはそれを確認しに行く気力も残されていなかった。


少し体を動かすだけで息が切れる。


常に頭が痛くて、メマイを感じる。


さっきから何度も吐いていて胃の中は空っぽなのに、それでも吐き気は止まらなかった。


新人とあたしの小指はしっかりと結ばれたままだったけれど、自分たちの死が目の前まで迫ってきていることがわかった。


どこから湧いて来たのかハエが複数飛んでいて、それはあたしや新人の体にも止まった。


もうすぐ死神があたしたちを連れて行くのだろう。


そうすればあたし達の約束は果たされる。


ずっと、一緒にいることができる。
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