ある日、学校に監禁されました。
見える範囲だけでも何十人という人間の死体が転がっていて、視界に入るだけで気分が滅入ってしまう。
「その指の傷は?」
「これはたぶん、隙間風。弱い風だからこれくらいで済んだんだと思う」
「それなら、窓やドアにガムテープで目張りをしておこう。それが効果的なら、利穂の言っていることが正しいことになるだろ?」
そう言ってもらえると嬉しかった。
あたしの考えた非現実的な憶測でも、新人は否定する前に行動を起こそうとしてくれる。
あたしたち2人はさっそく教室の備品からガムテープを取り出して、窓に目張りをはじめた。
「2人とも、なにしてるの?」
一旦自分の席に戻っていた恵里菜と敦美が近づいて来てそう聞いた。
「実はね……」
あたしが自分の考えを説明すると、2人とも驚いたように目を見交わせた。
「その指の傷は?」
「これはたぶん、隙間風。弱い風だからこれくらいで済んだんだと思う」
「それなら、窓やドアにガムテープで目張りをしておこう。それが効果的なら、利穂の言っていることが正しいことになるだろ?」
そう言ってもらえると嬉しかった。
あたしの考えた非現実的な憶測でも、新人は否定する前に行動を起こそうとしてくれる。
あたしたち2人はさっそく教室の備品からガムテープを取り出して、窓に目張りをはじめた。
「2人とも、なにしてるの?」
一旦自分の席に戻っていた恵里菜と敦美が近づいて来てそう聞いた。
「実はね……」
あたしが自分の考えを説明すると、2人とも驚いたように目を見交わせた。