ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆
教室の窓と、廊下の窓を手分けして目張りし終えると、1時間くらいが経過していた。
他の階も手伝いに行ったけれど、そこで見た惨劇は忘れられない。
今日は暑い日だからどこの教室も窓を開けてお昼ごはんの時間になっていた。
その時に出た被害は想像以上に大きかった。
遺体の数が多いクラスの生徒は隣のクラスに避難している状態だった。
「風が入って来たらすぐにわかるように、薄いカーテンだけ引いておこう」
新人はそう言い、教室のカーテンを引いた。
これなら、外の様子を確認することもできる。
「ねぇ、みんなどうしよう!」
不意に、スマホをつついていた知枝が立ち上がり、そう言った。
「どうしたの知枝?」
「家族のことが心配でメッセージをしてたんだけど、突然返事が来なくなったの。既読もつかないし、もしかして……」
不安をあらわにしてそう言う知枝にあたしは「電話は?」と聞いた。
「してみる!」
すぐにスマホを操作する知枝。
そういえば、あたしはまだ家族に連絡を取っていなかった。
教室の窓と、廊下の窓を手分けして目張りし終えると、1時間くらいが経過していた。
他の階も手伝いに行ったけれど、そこで見た惨劇は忘れられない。
今日は暑い日だからどこの教室も窓を開けてお昼ごはんの時間になっていた。
その時に出た被害は想像以上に大きかった。
遺体の数が多いクラスの生徒は隣のクラスに避難している状態だった。
「風が入って来たらすぐにわかるように、薄いカーテンだけ引いておこう」
新人はそう言い、教室のカーテンを引いた。
これなら、外の様子を確認することもできる。
「ねぇ、みんなどうしよう!」
不意に、スマホをつついていた知枝が立ち上がり、そう言った。
「どうしたの知枝?」
「家族のことが心配でメッセージをしてたんだけど、突然返事が来なくなったの。既読もつかないし、もしかして……」
不安をあらわにしてそう言う知枝にあたしは「電話は?」と聞いた。
「してみる!」
すぐにスマホを操作する知枝。
そういえば、あたしはまだ家族に連絡を取っていなかった。