ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆
学校の図書館は渡り廊下を渡って部室棟の1階にあった。
「ここには誰もいなかったんだね……」
入ってみると鍵は開いているけれど、誰の姿も見えない。
昼休みに入ってすぐの出来事だったから利用する生徒はいなかったのだろう。
「目張りできてないから、しとかないとね」
あたしはそう言い、図書室のカウンターの中へと入って行った。
1年生の頃に図書委員をしていたから、どこになにが置かれているか分かっていた。
ガムテープを2つ取り出し、1つを恵里菜へ手渡して手分けして目張りをしていく。
図書館は教室2つ分くらいの大きさがあり、窓も大きい。
あたしたち2人で目張りするには時間がかかりそうだった。
「なにしてるのかと思えば、目張りか」
その声に振り向くと、昌良が立っていた。
さっきまで教室で青ざめて横になっていたのに、今は少し元気そうだ。
「昌良大丈夫なの?」
そう聞くと「お前ら女子が頑張ってるのに、俺がいつまでも寝てるワケにはいかないだろ」と、あたしの手からガムテープを奪い取り、目張りを手伝い始めてくれた。
学校の図書館は渡り廊下を渡って部室棟の1階にあった。
「ここには誰もいなかったんだね……」
入ってみると鍵は開いているけれど、誰の姿も見えない。
昼休みに入ってすぐの出来事だったから利用する生徒はいなかったのだろう。
「目張りできてないから、しとかないとね」
あたしはそう言い、図書室のカウンターの中へと入って行った。
1年生の頃に図書委員をしていたから、どこになにが置かれているか分かっていた。
ガムテープを2つ取り出し、1つを恵里菜へ手渡して手分けして目張りをしていく。
図書館は教室2つ分くらいの大きさがあり、窓も大きい。
あたしたち2人で目張りするには時間がかかりそうだった。
「なにしてるのかと思えば、目張りか」
その声に振り向くと、昌良が立っていた。
さっきまで教室で青ざめて横になっていたのに、今は少し元気そうだ。
「昌良大丈夫なの?」
そう聞くと「お前ら女子が頑張ってるのに、俺がいつまでも寝てるワケにはいかないだろ」と、あたしの手からガムテープを奪い取り、目張りを手伝い始めてくれた。