ある日、学校に監禁されました。
「いいなぁ。あたしも彼氏欲しい」


あたしの机にお弁当箱を広げてウインナーを口に運ぶ敦美が、物欲しそうな顔でそう言った。


「敦美だって頑張ればできるんじゃない? 可愛いんだし」


「え、うそ! あたし可愛い!?」


パッと笑顔の花を咲かせてそう聞いてくる敦美にあたしは「やっぱ嘘」と、冷たく言った。



「なにそれひどくない!?」


「だって敦美って調子に乗ったらめんどくさそうだもん」


あたし達の会話を聞いて緊張気味だった恵里菜が笑い声を上げた。


「ね、恵里菜だってそう思うよね?」


「あたしは別になにも……」


そう言うものの、笑いを隠しきれていない。


「ちょっと2人してあたしのことからかってさぁ!」


敦美がそう言った時だった。
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