ある日、学校に監禁されました。
「ニュース番組が見たいんだけど、いいかな?」
おずおずとした声でそう言ったのは弘成だった。
昨日は一晩中知枝の手を握りしめていたようで、その手はいまでもしっかりと握りしめられている。
いいなぁ……。
こんな不安な状況でずっと一緒にいてくれる人がいたら、知恵も心強いだろう。
つい、羨ましくなってしまう。
「みんな起きてるし、大丈夫じゃないかな」
新人がそう言い、モニターへと近づいた。
臼山先生はトイレにでも行っているのか、教室内には見当たらなかった。
モニターに電源が入ると、すぐにこの町のニュースが流れ始めた。
昨日からの封鎖状態は継続されていて、今はどんな人でもこの町に立ち入る事はできないようだ。
おずおずとした声でそう言ったのは弘成だった。
昨日は一晩中知枝の手を握りしめていたようで、その手はいまでもしっかりと握りしめられている。
いいなぁ……。
こんな不安な状況でずっと一緒にいてくれる人がいたら、知恵も心強いだろう。
つい、羨ましくなってしまう。
「みんな起きてるし、大丈夫じゃないかな」
新人がそう言い、モニターへと近づいた。
臼山先生はトイレにでも行っているのか、教室内には見当たらなかった。
モニターに電源が入ると、すぐにこの町のニュースが流れ始めた。
昨日からの封鎖状態は継続されていて、今はどんな人でもこの町に立ち入る事はできないようだ。