ある日、学校に監禁されました。
臼山先生が個人的に話があるなんて、なんだろう?


こんな状況なので不安が過る。


まさかあたしの家族になにかあって、その連絡が入ったとか……?


そう考えると一瞬で体の芯が冷たくなった。


学校から出られたとしても、その時一人ぼっちになっていたら?


「大丈夫だから行って来い」


不安になって一歩も動けないでいた時、新人があたしの背中を叩いてそう言った。


「新人……」


「臼山先生、待ってるぞ」


「うん……」


あたしは大きく頷き、臼山先生に続いて教室を出たのだった。
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