ある日、学校に監禁されました。
《死にたい》


その文字を読んだ瞬間、ヒュッと息を飲んだ。


心臓を貫かれたような激しい衝撃が脳天へと突き抜ける。


誰だかわからないけれど、同じ学校に通う女子生徒の1人が死を望んでいたのだ。


珍しい事ではないと思う反面、はやり衝撃的だった。


「このアプリに見覚えは?」


続いてそう言われて、あたしは首を傾げた。


「アプリってどれですか……?」


画面上に他にも文字は見えるけれど、血に染まっていて読み取ることはできなかった。


すると臼山先生は自分のスマホを操作して、アプリのダウンロード画面表示させた。


それは《願い叶うチャット》のダウンロード画面で、あたしは唖然としてしまった。


「このスマホの持ち主が、死にたいと書きこんでいたアプリだ」


「アプリは知っています。あたしも使っているので……」


でも、それがなんなんだろう?


女子生徒が死んだのは風のせいのはずだ。
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