ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆

万が一。


憶が一にでも、あのアプリが関係しているとしたら……?


あたしはトイレに駆け込んで冷たい水で顔を洗った。


そんなことあり得ない。


もしそんな非現実的な事が起こっていたとしても、これはあたしが望んだものじゃない。


いつもの違う日常なんて、他にも沢山あるはずだ。


死者が出てしまうようなこと、望んでなんてない!


「そうだ。もう1度書き込めばいいんだ!」


ハッと思いついてあたしはスマホを取り出した。


日常を返して欲しい。


そう書きこんでみればいいだけだ。


そう思ったのだけれど……。


「どうして……?」


あたしはスマホの画面を睨み付けるようにして見つめ、そう呟いた。
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