ある日、学校に監禁されました。
以前までと同じようにアプリを起動しようとしても、うんともすんとも言わないのだ。


「なんで起動しないの……?」


焦りながら何度もスマホ画面をタップする。


その時、さっき届いたアプリからメッセージを思い出した。


《あなたの願いは叶えられました》


「まさか、願いが叶ったからもうアプリを使えないってこと!?」


どんどん血の気が引いて行く。


貧血になって倒れてしまいそうな感覚があった。


それでもどうにか両足を踏ん張って耐え、スマホ画面と格闘する。


しかし、いくら頑張ってみても《願い叶うチャット》を起動することはできなかったのだった。
< 63 / 199 >

この作品をシェア

pagetop