ある日、学校に監禁されました。
☆☆☆

図書室へ移動すると、そこにはすでに30人ほどの生徒たちが集まってきていた。


「生存者って、これだけなんですか……?」


あまりの少なさにそう訊ねると「いや、移動したくたいっていう生徒も沢山いたんだよ」と、臼山先生が教えてくれた。


みんなと一緒にいる方が安心できると思うけれど、それが負担になる子もいるのだろう。


「あの臼山先生」


「どうした?」


「あの、アプリのことなんですけど……」


あたしはアプリから願いを叶えたというメッセージが届いたことと、ダウンロードできなくなったことを伝えた。


「このタイミングでアプリが使えなくなったのか……」


臼山先生は眉間にシワを寄せて顎をさすりながらそう言った。


「ちょっと、タイミング的にあたしも気になって……」


しかし、さすがにユーキのことには触れられなかった。
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